気づけばルサンチマンの連続体になり

もはやこの令和の世でゼロ年代の残留物となった私は、いつまでも自分がもう主役でないことに(ただの『主役』ではなく『ゼロ年代創作物の主役』でないことに)気づけないままでいる。碇シンジにも涼宮ハルヒにもなれなかったし、というか令和の時代の方がそれを求めてない。完全に全て過去だ。気付きたくない。私の主役はとっくの昔に終わってしまっている。気付きたくない。主役の魂ははいつだって生熟に宿る。生熟の終わりは主役の終わりで、主役の終わりは物語の終わりで、それは死だ。私の物語は私にあと何十年も亡霊を続けろと?酷だな世界は。碇シンジ涼宮ハルヒも生熟後が描かれていないじゃないか。私は一足先に死に突入してしまったよ。あなた達も早くきてね。あの時代の象徴ともいえる存在であったあなた達の死は、あなた達のようになりたいと思っていたのに死んでしまった私の希望だから、楽しみにしています