それは崇高な欲求

夢で出てくる世界、ぼーっとした時に想像する世界、それらは何か不完全な感じがして、ずーっと潜って考えていくと根底で何か繋がっていて、でもその何かの正体は分からなくて無性に泣き出したい気持ちになる。いわゆる集合的無意識というやつ。皆にもあるんだろうか、みんなのそれとわたしのそれは一緒なんだろうか。この多様性が正しいとされる「みんなちがってみんないい」時代で、私は誰かと異なる自分におびえる瞬間がある。自分らしく在りたいけどみんなと一緒がいい。このアンヴィヴァレントな欲求に苦しむことを社会に求められている。

心理学にネガティブケイパビリティという概念がある。不安定さ、答えのない問題に耐える力。両価的な地獄で生きることを求められる現代、それは私にとって生きづらい時代だ